Story

IFC入社のきっかけ

2021年10月27日

中平健太 / Kenta Nakahira

インベストメント・オフィサー/ Investment Officer

ワシントンDC勤務

経歴

  • 2018年 Young Professionals Programを通じてIFC入社
  • 2018年 ペンシルバニア大学ウォートン・スクール経営大学院修了 (MBA)
  • 2010年 慶應義塾大学経済学部卒業

大学卒業後、外資系の投資銀行に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事していましたが、入社2年目の頃、尊敬する上司がIFCに転職したことをきっかけに、将来の具体的かつ魅力的なキャリアの選択肢の一つとしてIFCに興味を持つようになりました。その後、投資会社でのエクイティ投資、米国でのMBA留学を通じて、世界で活躍できる投資プロフェショナルなりたいという思いを強くし、IFCのヤング・プロフェッショナル・プログラムへの応募を決めました。面接では、それまでの政府系/民間投資会社での経験から、IFCの掲げる「長期的なリターンの追求と持続的な開発の両立」への共感と自分が貢献できるポイントをアピールしました。

 

仕事の醍醐味

私の考えるIFCの仕事の醍醐味は大きく分けて2点あります。

第一に、民間の投資会社では得難いユニークな経験を積めることです。グローバルな投資会社では、投資スタッフが出身国以外の案件を担当することはまれですが、IFCでは様々な国の案件を担当することができます。具体的には、入社して約2年半の間で、中南米、東欧、アジア太平洋、アフリカ等の企業への投資案件に携わることができ、視野を広げることができました。

第二に、新興国における豊富なエクイティ投資経験を持つメンバーと一緒に働けることです。新興国向け投資のパイオニアであるIFCには、私が子供のころから投資業務をやっていたプロフェショナルが多数在籍しています。様々な投資案件を通じ、彼らの企業・業界の見方、交渉の進め方、意思決定の仕方等を観察・吸収できることも醍醐味の一つです。

 

IFCを志望する方へのメッセージ

私が考える重要な点は2つあります。

第一に、専門性を磨くことです。IFCを含めた国際機関は、「開発」の専門家がいる訳ではなく、様々な分野の専門家が「開発」というミッションを追求する集団で、IFCはその国際機関の中で、新興国向けのビジネスの専門家の集まりだと私は考えています。そのため、IFCを志望するにあたっては、世界から貧困を無くしたい、国際機関で働きたいといった「開発」への思いに加え、いかに自分のビジネスの経験を活かしてIFCの業務に貢献できるかを考えると良いと考えています。私は、IFCに入社する前まで、NPOでボランティアをしたことも、新興国に住んだこともありませんが、多様なエクイティ投資の実務経験を踏まえて、i) IFCのエクイティ投資業務に貢献できること及びii) 投資リターンと開発効果の両立を目指す投資哲学に共感することを、面接でのアピール材料としました。

第二に、何度でも諦めずに応募することです。応募者数が非常に多いため、例え優秀な方であっても、全員が採用される訳ではありません。また、面接の内容やスタイルは面接官によって異なり、面接官との相性も結果を左右します。応募回数に制限はありませんし、準備や面接等を通じ学ぶこともあるかと思います。自分でコントロールできる部分(自分がIFCに貢献できる点を考え、それを現在の業務で伸ばすこと)に集中し、コントロール出来ない部分(その時々の募集の有無、面接官との相性等)はあまり気にせず、積極的に応募し続けることをお勧めします。